相続遺言判決実例集…(名古屋高決・昭和46年5月25日家月24巻3号68頁)


  • (名古屋高決・昭和46年5月25日家月24巻3号68頁)
 

(名古屋高決・昭和46年5月25日家月24巻3号68頁)


 (名古屋高決・昭和46年5月25日家月24巻3号68頁)

「前認定の狼籍は抗告人に対する侮辱というに足り,もちろん非難に値し,相手方としても反省を要するところであるが,それが民法第892条所定の廃除の事由に該当するというためには,『重大な』もの,すなわち相続的協同関係を危殆ならしめるものと認められなければならない。そうして,右重大なものであるかどうかの評価は相続人の行為のよってきたる原因にまで遡り,その原因について被相続人に責任があるかどうか,あるいはそれが一時的なものにすぎないかどうか等の事情を考究し,これを餅酌考量したうえでなさるべきものである。……相手方の狼籍は永年強固な自我の持主である抗告人に抑えられてきた相手方において,自己主張をするようになって,抗告人と訴訟で争わなければならない立場におかれ,そのような葛藤のなかで解雇されてうっ積した感情が飲酒により爆発したものであることを認めるに足り,必ずしも相手方を一方的に非難しうべき限りではないといわなければならない。また,それは一時的なものと認められ,到底これをもってしては廃除を正当づける事由と断ずることができない。」

 


 

 


 

 
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